特集 医療におけるナレッジ・マネジメント
巻頭言
神野 正博
pp.197
発行日 2004年3月1日
Published Date 2004/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541102023
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産業界では,欧米から様々な経営手法が紹介される.古くはデミング賞に端を発するQC(quality control)活動から,BPR(business process re-engineering),ERP(enterprise resource planning),SCM(supply chain management),CRM(customer relationship management),そして最近医療界においても注目されているBSC(balanced score card)など枚挙に暇がない.これらの手法は,時代の流れとともに興隆と衰退を繰り返してきているのである.
産業界におけるIT 化の進展とともに,ナレッジ・マネジメント(KM :knowledge management)という考え方も同様に紹介されてきた.この考え方が先に挙げた横文字手法と大きく異なる点は,逆輸入されてきたという事実はあるものの,メイド・イン・ジャパンであり,さらに,経営手法というよりは,ものの考え方,敢えて踏み込むならば,和を尊ぶ東洋的哲学であるという点であると思われる.
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