特集 ステークホルダーマネジメントとしての病院広報
【事例】
—社会医療法人石川記念会HITO病院—病院コンセプト「いきるを支える」を体現する建築
大山 幸一
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1社会医療法人石川記念会HITO病院経営企画室広報課
pp.130-131
発行日 2018年2月1日
Published Date 2018/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541210646
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■「患者」としてではなく「人」として「いきるを支える」病院で在るために
当院は,愛媛県四国中央市に位置し,1976年の開院以来,二次救急病院として24時間365日の体制で地域医療を支えてきた.そして2009年の地域医療再生計画に基づく病床再編・統合計画により,それまでの153床から257床に増床し,社会医療法人石川記念会HITO病院として生まれ変わることになった.
新病院の建築は,建物自体が地域のランドマークとなるようなブランディング戦略に基づいて進めた.ブランディングやCI(コーポレート・アイデンティティ),アプリケーションデザインを株式会社HAKUHODO DESIGNの永井一史氏に依頼し,共に創り上げていった.その際,ブランディングの中心となったのは,前身の石川病院から脈々と受け継がれる「誰も見捨てない」「患者を家族のように思う」という石川病院らしさを失わないということだ.来院される人を,「患者」として捉えるのではなく「ひとりの人」として向き合う姿勢を持ち,地域の人たちに寄り添える開かれた病院でありたいとの想いを込めて,「いきるを支える」という病院コンセプトが決定した.
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