発行日 1949年12月1日
Published Date 1949/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541210239
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表記の事は公益機関病院は勿論私立病院に於ても大なり小なり日常存在する問題であり此の障害を如何に善処して医師の活動を円滑ならしめるかによつて又其の病院の成績にも重大なる影響をもたらすものである。戦前の統計によつて見ても医学校卒業者職業別を見れば開業医たる者よりも病院勤務者たる医師は増増加しつつあり戦後の情勢及び新医療法の設定より考えてもますます個人的開業は非常な制限を受ける関係上益々病院勤務を止むを得ずとする医師の数は増加するであろう。特に外科とか産婦人科とか手術方面医師は全く手術に供う入院條件の点からしても従来の普通の規模による医療病院は成立たたず従って其個人的開業は致命的の問題となって居るわけである。そんな関係から病院医師の増加は明かである。然らば従来より今日に至るまで尚現在に於て病院医師の活動の障害となって居る問題は何かというに此れを大体4つに分けることが出来ると思う。
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