発行日 1949年8月1日
Published Date 1949/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541210155
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外國の病院建築と云っても我々の目にふれるようなものは勿論一流或は一流に近いもので,外國でもかなり低いレベルのものもあることは勿論でしょう。しかし全般的に我國のものと比較するときも,尚そこにかなり距離があることを認めざるをえません。経済的條件や,技術的水準の低さもたしかに一因で,特に設備やメカニゼーションの問題も大きいと思いますが,もっと根本に設計に対する考え方や,設計し方のうちにより決定的な立ちおくれがあると思います。これはひとり病院のみでなく,他のあらゆる建築についても小数の例外を除いて云えることであります。
§1は不充分ながらこの點をのべました。§2は最近外國雑誌に出ているもののうちから二三をひろつて紹介し,§3では文献をあげて簡單な説明を附し,御参考に供しました。内容の木備やあやまりについては何卒御批判,御教示をいたゞきたいと思います。
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