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—外国の病院建築を見る—手術室廻りの設計
吉武 泰水
pp.43-49
発行日 1950年7月1日
Published Date 1950/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541200174
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外科手術室・同附属諸室及附帯設備之等を総称して手術室廻り或は手術ユニツトと呼ぶならば,これこそは一つの精巧を極めた医療器械であり,これを完備すると否とでは治療能力に著しい差を生ずるのであつて,建築物が高度の機能を発揮する著しい場合である。医療器械が医療技術の進歩と共に急速に変化して行くように,手術ユニツトも亦新しい手術方式に則し,新しい設備や手法を積極的に取入れるべきであろう。
最近の欧米の建築雑誌にみられる手術室廻りの設計はこの様な意味で注目すべきものがある。とりわけ関係諸室の配置や連絡は建築の面から直接問題となるので,本稿の焦点も一応こゝにおき,図面を主として簡単に紹介することにした。
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