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モデルホスピタル建築設計
pp.44-45
発行日 1950年3月1日
Published Date 1950/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541200112
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厚生省企画中 三月末完成豫定
G・H・Qの示唆もあつて,厚生省では昨年12月委員を委嘱して,模範病院建築設計に着手した。時宜を得たものとして各方面でその完成を鶴首している。従来わが国の病院建築設計は全く無定見であつて,互に他の病院の模倣をしているに過ぎなかつた。かくの如き状態が永年続いた事は,合理的な病院管理の方式が研究されなかつた事に原因する。終戦後病院管理の研究が盛んになり,最近では一定の管理方式が認められるようになつたので,この管理方式にかなつた建築設計が当熱要求されるようになつたもので,最近漸く病院復興の気運が至国的に活溌になつて来た時に,日本式模範建築設計企画がなされることになつた事は,日本の病院史のエポツクを作るものといえよう。これからの新建設病院はモダンな文明国の病院として恥しくないものが各地に現われるだろう。又戦争中荒廃した病院の改修改築にも当然応用されるだろう。
この設計に当つている模範病院建築設計委員会の委員は次の六氏である。
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