連載 事例から探る地域医療再生のカギ・8
公立邑智病院の病院再生
伊関 友伸
1
1城西大学経営学部マネジメント総合学科
pp.219-224
発行日 2016年3月1日
Published Date 2016/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541210062
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■何が問題だったのか
崩壊寸前の病院機能
公立邑智病院(一般病床98床)は,中国地方の山間地にある島根県邑智郡に立地する郡内唯一の救急告示病院である.病院のある邑南町と郡内の川本町・美郷町の3町(人口約2万2千人)で邑智郡公立病院組合を設置して運営されている.
公立邑智病院の前身は,1952年に島根県の設置した「県立中野高原療養所」である.1983年に療養所の廃止に伴い,邑智郡旧石見町が,島根県・島根医大(当時)の協力を得て「町立邑南病院(50床)」を開設.1993年に,石見町をはじめとした7町村の共同運営となり,「公立邑智病院」と改称される.
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