焦点 感染看護に関する研究と実践
感染管理担当者のための教育
Mary Castle White
1
,
Hanako Misao
2
,
操 華子
3
1UCSF看護学部
2UCSF大学院後期博士課程(看護学)
3UCSF大学院後期博士課程
1University of California San Francisco, School of Nursing
pp.275-283
発行日 1999年8月15日
Published Date 1999/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681900512
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はじめに
感染管理(infection control)は,医師,看護職者をはじめとする多職種の専門家の協力のもとに実践されている。多くの国では感染管理の中心的役割を担っているのは看護婦(士)であるが,米国においては例外で,看護学以外にも,機械工学,微生物学などの分野出身の医療従事者がこの任にあたっている。このように感染管理の任を担う者は,出身分野の違いだけでなく,その業務,責任範囲も各国で異なっているのが現状である。その理由の1つとして,提供されているヘルスケアシステムの違いがある。また施設や地域で感染管理を担当する唯一の存在である場合と,専門家たちから構成されるチームの一員として働いている場合とでは,担う役割もおのずと異なってくる。前者の場合は,一人で多くの知識ならびに技術を駆使して広範囲にわたる業務を遂行する必要があるが,後者の場合では,より特定された業務内容となるであろう。
このような違いがありながらも,多くの国では感染管理担当者(infection control practitioner*)に,以下にあげる条件の1つを課している。
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