建築と設備・39
藤田学園保健衛生大学 七栗サナトリウム
江口 定信
1
Sadanobu EGUCHI
1
1(株)竹中工務店名古屋支店
pp.631-636
発行日 1989年7月1日
Published Date 1989/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541209614
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■計画の経緯
七栗とは,清少納言による随筆『枕草子』に「湯は七栗の湯,有馬の湯,玉造の湯」として,日本三名湯に挙げられた「七栗の湯」湧く地で,三重県津市に隣接する久居市の郊外(元,一志郡七栗村)に位置し,近くには,湯治場で有名な榊原温泉がある.
その青山高原を背景にした榊原川沿いの丘陵地に誕生したのが,藤田学園保健衛生大学七栗サナトリウムである.この七栗サナトリウムは,第1教育病院(保健衛生大学病院,愛知県豊明市,1673床),第2教育病院(坂文種報徳會病院,名古屋市中川区,499床),第3教育病院(桶狭間病院,愛知県豊明市,372床)に次ぐ,第4教育病院として,現在の医療システムにおける本質的本来的な病院のあり方を見直し,新しい病院の進み方の確立を目指して設立された病院である.
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