特集 わが病院のめざすもの—新・改築時の理念と実際
藤田学園保健衛生大学七栗サナトリウム—218床(ホスピス18床含む)
森 日出男
1
Hideo MORI
1
1藤田学園保健衛生大学七栗サナトリウム病院
pp.1034-1035
発行日 1988年12月1日
Published Date 1988/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541209438
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新築の契機
当サナトリウムは藤田学園保健衛生大学の第四教育病院として,昭和62年4月に誕生した.当然のことながら一般の他の病院と異なり,病院の医療思想と共に教育理念が共存する.いうまでもなくこの両者は,別個のものではなく一つのものである.医のこころの高揚なきところに教育があるはずはなく,よい医療の場での同化現象が教育の最大の力であり,感動とモチベーションの教育はまた,よりよい医療提供に努力する医療現場にこそあるはずである.あるいはよい医療の発展を願う者にとって,よい後継者づくりを願う努力は当然のことでもある.大学が学問的研究において斯界の先駆先導的役割を果たすことはもちろん,将来変化していく社会の中で求められるであろう医療形態・機能の先取りをして具現化することは,その教育的意義と相まって,大学としての社会的意義は極めて大きいといえよう.
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