特集 看護教育へのコンピュータの導入
藤田学園保健衛生大学における第一教育病院病棟システムと看護教育のコンピュータ利用について
大谷 元彦
1,3
,
蓑原 美奈恵
1
,
渡辺 トシ子
2
,
藤田 啓介
3
1藤田学園保健衛生大学・医学部衛生学教室
2藤田学園保健衛生大学・衛生学部衛生看護学科
3藤田学園保健衛生大学・コンピュータ管理センター
pp.423-428
発行日 1986年6月25日
Published Date 1986/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663908252
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緒言
近年の医療施設における情報処理機器の採用はめざましい.特にコンピュータを中心とした情報処理機器は医療施設のみならず,看護教育の場面においても利用されるようになった.最近は高度で専門化された医療を求めて多くの人々が医療施設を訪れる.コンピュータは人間の能力をはるかにこえる計算,データ蓄積などの機能をはたすし,病院内におけるコンピュータの受け持つ役割は次第に増大した.コンピュータによる援助なくして病院の日常業務の遂行はほとんど不可能と言える状況である.病院内におけるコンピュータは,CTをはじめ,コンピュータを内蔵した各種検査機器,患者監視装置などに組み込まれて使用され,一台ないしは複数のコンピュータによる料金計算,レセプト作成,在庫管理,人事管理などに使用されている.
藤田学園保健衛生大学第一教育病院(以下本院と略す)においても積極的なコンピュータ利用をはかり,次々と各種のコンピュータの導入がなされている.本院におけるコンピュータ導入の経緯をみると,昭和48年より記憶容量16K文字NEAC2200,モデル50およびモデル100の2台の汎用機,端末装置5台を用いたエッジカードによるシステムを導入し,外来の集中会計入力システムがスタートした.続いてDEC社のミニコンPDP11/70を3台,PDP11/34を6台によるミニコン・ネットワークシステムにより,外来および入院システムが稼動を開始した.
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