特集 中小病院—次世紀への挑戦
次世紀への試み
民間中小病院の経営戦略
佐藤 純一
1
1社団法人地域医療振興協会石岡第一病院
pp.399-401
発行日 2000年5月1日
Published Date 2000/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541902993
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民間病院の将来予想
近年,医療を取り巻く環境は厳しさを増し,今や民間中小病院はサバイバルの時代に入ったといわれている.おそらく今後は,地域のニーズや特異性,その病院の存在意義や理念,また近隣の病院間での競争関係など,いくつものファクターを考慮することが必要となろう.あるいは諸般の事情からそれらのファクターを受け入れざるを得なくなり,民間中小病院は好むと好まざるとにかかわらずいろいろな機能に分化していくと予想される.
例えば,受診対象をある一定の分野にしぼり,その分野では大病院に負けないような設備と技術を備えた専門単科病院に特化していくというのも一つの考え方である.一方,在宅医療に重きを置いて,公的介護保険分野の受け皿としての病院を目指すのも選択肢になり得る.
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