特集 中小病院の明日を拓く
中小民間病院の活路を求めて
高橋 順一郎
1
,
天本 宏
2
,
大脇 潔
3
,
勝木 道夫
4,5
,
中澤 明子
6
,
大田 浩右
7
,
横倉 義武
8
,
高野 正博
9
Junichiro TAKAHASHI
1
,
Hiroshi AMAMOTO
2
,
Kiyoshi OHWAKI
3
,
Michio KATSUKI
4,5
,
Meiko NAKAZAWA
6
,
Kohsuke OHTA
7
,
Yoshitake YOKOKURA
8
,
Masahiro TAKANO
9
1愛心メモリアル病院
2天本病院
3大脇病院
4勝木グループ
5医療法人社団勝木会
6医療法人仁医会
7大田記念病院
8医療法人弘恵会ヨコクラ病院
9大腸肛門病センター高野病院
pp.282-299
発行日 1991年4月1日
Published Date 1991/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541900891
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愛心メモリアル病院(71床)
「患者中心」の医療の試み
はじめに
「中小民間病院の活路を求めて」という題で原稿の執筆依頼を受けた.中小民間病院は不利とされているが,民間病院であるが故に,公的病院たとえば市立病院の赤字補填を市財政から受けるといったことは全くなく,患者さんからの収入のみで賄わなければならない状況である.職員の給料も公的病院より高くしなければ,診療に必要な職員にも事欠く状態である.この窮地において活路を求めてゆくのであるが,非常に困難な問題であると考える.結論を先に述べると,「患者中心」を方針として運営することに尽きる.理由は,患者さんからの収入以外全くないからである.どうしても大病院にはできない患者中心の方法は何か,ということである.
その方法を次に列挙してみる.
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