寄稿
ホームドクターと連携した訪問指導—三豊総合病院における実情
西原 修造
1
,
福崎 政子
1
Shuzo NISHIHARA
1
,
Masako FUKUZAKI
1
1公立三豊総合病院内科
pp.436-438
発行日 1987年5月1日
Published Date 1987/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541209068
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■訪問指導開始の経緯
当院は香川県の西端,愛媛県境にあり,周囲は農・山・漁村的風情を有している国保病院である.1市4町を経営母体とし,ベッド数415床で,地域医療の中核的存在となっており,対象人口は20万人を越えている.
当院の最近の脳卒中患者数は,年間約170〜200名となっている.経過良好でほとんど後遺症も残さずに退院される場合もあるが,なかには寝たきりや車いすの生活を強いられる患者さんも少なくはない.在宅療養は可能であれば誰もが望んでいるが,脳卒中などにより不運にも寝たきりとなり,膀胱カテーテル留置,経管栄養,気管切開などの状態となったケースでは,日常の管理は困難で,家族や本人の不安のために退院のめどがつかず,在院日数の延長につながっている.
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