ケーススタディ 共に考える病院運営の盲点
基準看護を行っている病院での付き添い看護料の事後請求についてのトラブル
pp.948-950
発行日 1985年11月1日
Published Date 1985/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541208712
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〔事例〕
Tくん.5歳の保育園児.急性虫垂炎に腹膜炎を併発し,その手術のため1か月近く入院した際の付き添い看護料をめぐってのトラブルである.
Tくんのご両親は共働きで,彼は一人息子.ご両親とも,仕事の大変忙しい方である.当院は許可病床190を有する私立の一般病院で,基準看護一類を行っている.Tくんの入院に当たっては,お母さんに病棟婦長から口頭で,小さい子供さんでもあるし,本来は付き添いは必要ないのですが,見守っていただくためにはお母さんに付き添っていただいたほうが安心でしょうからとお願いしたところ,1週間しか勤務先を休めないから,その後は家政婦さんを雇ってもらえないかというので,申し出通り斡旋した.
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