シリーズ病院経営
働く者の立場に立つ病院経営—代々木病院の実践
伊藤 一良
1
Kazuyoshi ITO
1
1東京勤労者医療会
pp.524-527
発行日 1985年6月1日
Published Date 1985/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541208611
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
代々木病院(院長:吉田利男,東大卒)は現在ベッド273床(公称),外来は一日平均約560人で,都心(渋谷区千駄ケ谷)にある中規模中核病院であり,渋谷区内では日赤医療センターに次ぐ救急告示病院(救急車搬入月平均122台)として,一次,二次救急,緊急手術と急性疾患の救命医療を担っている(職員:医師約45名,計310名).また,都内では数少ない被爆者認定病院として被爆者医療を行い,障害者の更生医療指定病院であり,リハビリテーション施設認定によるリハビリ医療(ベッド35床)を行っているほか,開放病棟(ベッド32床)による精神科医療も行っている.
その診療科は,一般内科,循環器,消化器,呼吸器,理学診療科,透析療法科,代謝科,小児科,外科,整形外科,眼科,皮膚科,耳鼻咽喉科,精神科,麻酔科,臨床病理科など約16科で,臨床病理認定病院,眼科研修指定病院として,また初期研修病院としての実績と装備をもっている.この被爆者医療とリハビリ医療については,NHKテレビでも紹介され,前者は今年1月,被爆40周年を迎えての代々木病院での被爆患者の会合の状況が,また後者は同じく3月に,"クローズアップ"「寝たきりからの脱出」として"脳卒中一週間のリハビリ"の状況が放映されている.
Copyright © 1985, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.