特集 病院経営の実態に迫る
病院経営の位置づけのための指標—病院経営コンサルタントの立場から
松田 紘一郎
1
Kooichiro MATUDA
1
1日本創造経営協会医業専門部会部
pp.1066-1068
発行日 1991年12月1日
Published Date 1991/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541903723
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はじめに
病院の経営コンサルタントとして,病院経営を繁栄せしめつつ,その近代化・安定化に貢献するためには,医療機関を取り巻く環境変化を適正に把握し,かつ,病院の経営力がどこまで対応していけるか,どのように対応力を高めていくかの把握が必要である.
今日,病院の経営環境は,厚生行政面(支払者側による医療費の傾斜配分,医療施設の類型化等),医療市場面(患者ニーズの高度化・多様化,疾病構造の変化,人口の構造の高齢化),住民の生活面(人口の都市集中化,出生率の低下等),および医療供給面(医師の過剰化,医療機器の高度化・高額化,医療施設の集中化等)が激変している過程にある.
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