院内管理のレベル・アップ リハビリ
リハビリテーション部門の管理・6
中規模一般病院でのリハビリテーションの運営—代々木病院理学診療科
二木 立
1
1代々木病院
pp.52-53
発行日 1977年2月1日
Published Date 1977/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541206152
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代々木病院理学診療科の概況
財団法人代々木病院は渋谷区千駄谷にあり,内科・外科を中心に10診療科,195床の中規模一般病院である.創立は1946年で,民間病院としては比較的古い.が,リハビリテーションの歴史は浅く,意識的に取り組み始めたのはこの数年であり,まだすべての面で小規模である.
スタッフは,半専属医(内科と兼任)が1名,非常勤(週3回)の理学療法士,作業療法士がそれぞれ1名,半専属のソーシャル・ワーカーが2名,それに3階病棟(後述)所属の看護婦が13名である.訓練室は病室を改造したごく小さなもので,平行棒や訓練用ベッドなどを置くのがやっとである.そのために,歩行訓練や階段昇降訓練はまだ病棟の廊下,階段を利用して行っている.もちろん理学診療科の独立した病棟はなく,内科病棟である3階病棟(35床)の一部,大体10床前後をあてており,年間の入院患者数も30名強にすぎない.患者は大部分が脳卒中片マヒで,しかもその過半数が65歳以上の高齢者である.その他,パーキンソン氏病,慢性関節リウマチ,多発性神経炎等を少数扱っている.
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