新病院建築・90
つるい養生邑病院の設計
野口 和子
1
Kazuko NOGUCHI
1
1山下和正建築研究所
pp.513-518
発行日 1985年6月1日
Published Date 1985/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541208609
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邑の核としての精神病院
1984年9月,創設者,故宮田国男先生の壮大なる構想(後掲:「養生邑通信」抜粋)に基づき,第一号の施設として,つるい養生邑病院は開設された.
鶴居村はその名の通り、丹頂鶴の生息地としても有名であり、自然環境に恵まれた人口約2,700人の酪農の村である.養生邑の敷地は,村の中心から少し外れた丘陵地にあり,南には小川と牧場のかなたに釧路湿原を望み,北には遙か雄阿寒岳を仰ぐ丘の上にある.この広大なる敷地の中で,南側・西側の谷を見降ろし,最も眺望の良い位置を選んで,病院の建物は計画された.
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