解説 米国JCAHの病院認定マニュアルについて・7
医療の質の確保と施設利用検討
大道 久
1
,
三宅 史郎
1
1日本大学医学部病院管理学教室
pp.52-53
発行日 1985年1月1日
Published Date 1985/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541208494
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前項の医師団におけるいくつかの標準において繰り返し述べられていたように,医療の質の確保と,効率的なサービスの提供は,この認定マニュアルの根底に流れる思想であるといい得よう.両者は二律背反の要素を含んでおり,その均衡と調和が強く求められているといってよいであろう.
医療の質の確保は,Quality Assur-anceという概念で述べられ,効率的側面はUtilization Reviewとして語られている.前者は,プロフェッション集団としての医師団による相互評価検討(Peer Review)によって保証され,後者は客観的な基準や指標の設定と,事後の評価組織による検討が主体となる.
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