今月の臨床 大規模災害時の周産期医療―災害に負けない準備と対応
災害時の医療機関のインフラ確保―Triage Greenの健康維持のために
災害を想定した防災リテラシー―水の確保と医療施設の自立体制
古谷 健一
1,2
1防衛医科大学校
2(法)日本子育て包括支援推進機構
pp.585-593
発行日 2021年6月10日
Published Date 2021/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409210433
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●生体は約70%が「水分」であり,生命維持には3L/日の「飲料水」が,健康と清潔保持には10L/日の「生活用水」が必要である.
●政府は国民に対し,災害後72時間の食料品・飲料水・生活必需品の備蓄と確保を求めている.
●災害時には妊産婦と新生児・乳児のケアが大切であり,産婦人科医や小児科医の役割は重要である.
●災害拠点病院を含む医療施設では,「水の確保」と「電源の持続」が求められており,前者では各施設に応じた浄水システムの導入を適宜検討したい.
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