小特集 病院でコンピュータをどう活用するか
大規模病院でコンピュータをどう活用するか
横山 豊
1
Yutaka YOKOYAMA
1
1財団法人白楡会総合会津中央病院コンピュータ室
pp.503-504
発行日 1983年6月1日
Published Date 1983/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541208037
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病院を規模別に分類する場合,20〜100床を小病院,100〜300床を中規模病院,300床以上を大病院と分類するのが一般的のようである.したがって,ここでは300床以上の病院を対象としたコンピュータ活用について話を進めて行きたい.
このクラスの病院では,仮に総収入の2%程度をコンピュータの費用に当てるならば,いわゆるオフィスコンピュータではなく,汎用のコンピュータが使用でき,電算室と,その専任の要員をかかえてコンピュータの運用ができる基盤を持った病院ということができよう.300床以上と言っても規模によって導入できるコンピュータの大きさも異なるが,基本的には,汎用コンピュータの持つ本格的なデータベース機能,ソフトウエア開発ツール,エンドユーザ言語,インテリジェント端末や,他のサブシステムとの接続による分散処理などの多彩な機能を生かして,各種の分野で活用することが可能である.このような汎用コンピュータを中心としたシステム化の分野は,極めて多岐にわたるが,これをノンメディカル,パラメディカル,メディカルという視点から分類した例を図1に示す.
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