特集 病院とコンピュータ
病院管理とコンピュータ
紀伊国 献三
1
1病院管理研究所
pp.19-22
発行日 1970年5月1日
Published Date 1970/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541203947
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コンピュータは現代の象徴であるといわれる
われわれの生活の周囲にも,急速にコンピュータの利用が見られている.世界的にもコンピュータ設置台数では,アメリカについで第2位がわが国であるとの報告がされたほどである.待たされる病院,不親切な病院との社会からの批判と,内部からのコスト上昇,人員不足の解決の切札として,当然のことながら,このコンピュータを病院の業務遂行面で適用せんとの試みが,ここ最近,急速に検討されつつある.
このコンピュータの出現は,しかし,たとえれば医療の世界における顕微鏡の出現時に近似している.顕微鏡の出現は,疾病のすべての原因を解明することができ,その結果,疾病を消滅することができるのではないかとの期待さえあった.しかし,結果はどうであったか.
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