病院職員の基礎知識 診療科の知識
内科
高久 史麿
1
Fumimaro TAKAKU
1
1東京大学医学部第三内科
pp.52-53
発行日 1983年1月1日
Published Date 1983/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541207925
- 有料閲覧
- 文献概要
臨床医学の基
内科についての説明をということであるが,もともと医学は内科から始まったと言っても過言ではない.内科学の中にはその病気の原因や起こり方を解明する病態生理から診断,治療までが広く含まれているが,その中の病態生理をより詳しく専門的に研究すべく分かれてきたのが基礎医学である.また治療法の中で外科的な処置すなわち手術を要する治療法として分かれてきたのが外科で,その手術に関連する,いろいろな学問を研究するのが外科学である.
更にまた内科の中から小児科が分かれてきた.それは小児が成人と違った病気の種類を持ち,また同じ病気でも起こり方,経過その他が著しく異なるからである.小児の生理的及び病態生理学的な特異性を研究する学問として生まれてきたのが小児科学である.同様な意味で老年病科も分かれてきた.
Copyright © 1983, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.