特集 医療施設間の連携
医療情報化時代の施設間の連携
若松 栄一
1
Eiiti WAKAMATU
1
1国立身体障害者リハビリテーションセンター
pp.43-45
発行日 1983年1月1日
Published Date 1983/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541207922
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近未来における地域医療機関の連携を考えてみる前に,今後10年間に世の中がどんなに変わるのだろうか,そうした変化の中で医療機関がどう対応していくのだろうかを考えてみたい.
18世紀から20世紀前半にかけてはエネルギーと動力を中心とした産業革命があった.20世紀後半からは情報革命と称される第三の革命が進行している.高分子化学,セラミックス,アモルファスあるいはバイオテクノロジーなどは革新的技術開発であるが情報革命とは直接的関係はない.情報革命の担い手はC&Cと言われるコンピュータと通信技術の統合である.その中でもコンピュータの驚嘆すべき開発が起動力であった.しかもその展開はわずか30年そこそこの短期間であった.それなしでは宇宙開発も,ロボット化産業もオフィスオートメーションもあり得ない.医学面でもCTも超音波その他の画像機器もまた各種自動分析装置もあり得ない.
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