特集 医療施設間の連携
施設間の連携の必要性とその方向
川北 祐幸
1
Sukeyuki KAWAKITA
1
1順天堂大学医学部病院管理学研究教室
pp.17-19
発行日 1983年1月1日
Published Date 1983/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541207915
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医療機関の連携という言葉は,すでに多くの方面で使われている.地域医療計画,救急医療対策,医学教育などを考える場合,今日の社会組織の中では,医療機関が単独でその目的を達成することは困難なことを示していることだと思える.
しかし,いまだに大部分の医療機関は,昔からの流れの中にあり,合理的理論は分かっていても,自己完結型を指向している.大学病院の関連病院の獲得,病院のチェーン化,専門病院なども社会の中にあって,ある機能を強化し,また分散させ,病院のみならず,すべての保健医療機関の新再編成にのっとったものではなく,自分の病院の立場からの結果にしか過ぎない.
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