今月の主題 テレメディスン(遠隔医療)
総説
施設間遠隔医療支援の経済的・時間的収支
植田 俊夫
1
,
日田 新太郎
2
,
熊谷 義也
3
,
井上 通敏
4
,
田中 博
5
,
杉本 壽
6
Toshio UEDA
1
,
Shintaro HIDA
2
,
Yoshiya KUMAGAI
3
,
Michitoshi INOUE
4
,
Hiroshi TANAKA
5
,
Hisashi SUGIMOTO
6
1東京医科歯科大学難治疾患研究所生命情報学,大阪大学医学部,国立大阪病院救命救急センター,西武庫病院
2西武庫病院
3クマガイサテライトクリニック
4国立大阪病院
5東京医科歯科大学難治疾患研究所生命情報学
6大阪大学医学部附属病院救命救急センター
キーワード:
遠隔診療支援
,
リアルタイム動画像電送機器
,
収支
Keyword:
遠隔診療支援
,
リアルタイム動画像電送機器
,
収支
pp.948-952
発行日 2000年9月15日
Published Date 2000/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542904476
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大阪大学救急救命センター医局関連病院であり,人口50万弱の尼崎市在の病床数60である私的小病院での遠隔診療支援にかかわる試算上節約金額は17か月で約100万円であった.必要機器代金は約500万円であり,使用頻度を増やせば,5年間での償却は試算上可能と推定できた.同様の遠隔診療支援において試算上約165時間が節約された.熟練医や専門家という医療資源がこの節約時間分だけ多く活用できるのであり,社会的経済効果は大きいと考える.
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