病院管理の工夫
診療報酬請求の工夫
川北 祐幸
1
1順天堂大学医学部病院管理学
pp.1068-1069
発行日 1982年12月1日
Published Date 1982/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541207906
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昨年の医療費改定は,苦しい病院経営の中にあって,皆が待ち望んでいたときで,内容よりも改定されることによって経済的に今までの分を補足されるものと期待したが,おおかたの病院で一時的とはいえ,減収が目立つ結果であった.
病院の規模,診療内容によってその減収は異なる様子を示していた.これは,従来,物に依存する出来高払いであったものが,日ごろから希望の多かった技術を尊重する出来高払いへの方向転換の兆が採用されたためと考えられる.従来の改定のように,すべての点数がかさあげされるものではなく,技術的なものや,実際手の掛かるものは上げるが,単純なもの,原価の安いと思われるものは,逆に思い切って下げるように作業されているのである.この中には,医療費請求の単位の組み替えも行われている.
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