中小規模病院の運営 座談会
首都圏の中小病院間連携の現状
川内 拓郎
1
,
中村 司
2
,
阿部 士良
3
,
石井 暎禧
4
,
深瀬 邦雄
5
1池袋病院
2新宿病院
3久米川病院
4川崎幸病院
5日比谷病院
pp.1001-1007
発行日 1982年11月1日
Published Date 1982/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541207891
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深瀬 まず,中小病院の歴史を概観し,それから本題のお話をうかがいたいと思います.
明治維新以来現代に至るまで,日本はすべての分野で西洋のまねをして西洋に追いつくという形で近代化しようという考え方が基盤になっていたと思います.その間,「産業立国」ということで殖産工業が重視されたため,医療面は医者個人の能力や資金に頼ってきて,いわば政府は少し怠けてきた,すなわち戦前には国立の病院として,陸海軍の病院や療養所はありましたが,一般の国民のための国立病院は皆無に等しかったことに,これは端的に見ることができます.
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