特集 病院中間管理職の諸問題
民間中小病院の中間管理職の現状と問題点
阿部 士良
1
,
佐藤 弘美
2
Shiro ABE
1
,
Hiromi SATO
2
1医療法人久米川病院
2社会福祉法人昭島病院
pp.1015-1018
発行日 1985年12月1日
Published Date 1985/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541208727
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近代化の遅れた民間病院の中で
民間中小病院にとって,今なぜ,中間管理職なのか
昭和50年後半からわが国経済が低成長時代に突入するとともに,医療費抑制のための諸施策が次々と現実のものとなり,一般企業同様に過酷な生残り戦争が我々医療経営業の周辺に押し寄せてきた.つまり医療の危機である.このような「医療の危機」と言われることは,二つの直からとらえねばならない.
一つは医療制度の危機である.自己負担の増大による受診率の低下,それによってひき起こされる早期発見,早期治療阻害の惧れ,それに対する政策のあいまいさである.二つめは,そのことによってひき起こされる医療経営の危機である.
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