人
一流の臨床医が管理業務にも明快なタッチ東京慈恵会医科大学附属病院院長 阿部正和氏
小酒井 望
1
1順天堂大学
pp.532
発行日 1978年7月1日
Published Date 1978/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541206578
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阿部正和教授が国立東京第二病院内科におられた時,私は同じ国立病院仲間の第一病院研究検査科にいて,臨床検査に造詣の深い若手内科医としての阿部さんの名前を知ったが,氏と親交を得たのは,慈恵医大生理へ移られてからである.日本臨床病理学会の幹事会や学会の認定試験でしばしば顔を合わせるようになり,一緒に単行本の編集をしたり,「メディチーナ」の編集会議,その他の会議などで頻繁に出会うようになった.明快な話しぶり,適切な判断には,いつも敬意を表するところである.とくに講演会では,阿部さんの話は速記をするとそのまま文章になるほどで,一緒に講演をすると,私はいつもコンプレックスを抱かざるをえない.
生理学教授から内科学教授になられ,青砥病院内科を主宰された時の阿部さんの勉強ぶりは驚くべきもので,広く内科学のあらゆる知識を吸収しようという勢いであった.俺にはとてもあの真似はできないと,驚き入った次第である.
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