新病院建築・4 静岡県立こども病院
静岡県立こども病院の設計—あたらしい病院の哲学
西野 範夫
1
1田中・西野設計事務所
pp.323-328
発行日 1978年4月1日
Published Date 1978/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541206516
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こども病院運営の基本構想
静岡県ではこども病院運営の基本構想として,3本の柱を建てられた.その1は,この病院を一般の病院や診療所では診断や治療の困難な小児の疾患を対象とする高度の専門病院とすること,その2は,県内によく見られる小児ぜんそくや循環器の疾患などを中心とする総合的な小児医学の研究を行い,かつ,小児医療に従事する人々への教育研修の場とすること,その3は,小児の保健衛生に関する各種の資料を整備し,診療と研究に利用すること,さらに,衛生行政にも活用するための施設とすること,である.すなわち,このこども病院の目指すところは,平面的なものではなく,これらを柱とした立体的運営である.
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