民間病院の新しい試み
院内補習と看護婦の国内研修—原病院の教育・研修
川原 啓美
1
1医療法人喜浜会原病院
pp.329-331
発行日 1978年4月1日
Published Date 1978/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541206517
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はじめに
当病院は,名古屋市の中心部よりやや東,商業地区と住宅地区の境に位し,近くに繁華街の今池を控えている.昭和27年,11床の医院,原外科として出発してから,もっぱら外科の単科病院であったが,診断治療の多様化,高齢患者の増加に伴う全身管理の問題などにより,3年前から内科・小児科を併設している.現在83床の小病院であるが,外科部門では一般胸腹部外科のほか,形成外科,泌尿器科,整形外科の分野でも積極的な治療を行っている.職員数は表1のごとく総計76名,内常勤63名であるが,後述するように働きつつ学ぶ職員が多く,未経験な若者を絶えず教育訓練しつつ歩んでいるのが現状である.これはある意味ではかなりのハンディであるが,また逆に病院全体の雰囲気が若く,新しいことに対する意欲が盛んであるという利点がある.私は,このような学生を多く抱えているのが現実である以上,それをよりよく生かし,病院のためにも,また彼らのためにもなるような積極的な方策を打ち出してゆけないものかと考え,次に述べるような研修・補習を実施し,ある程度の経験を得たので,ここに述べて皆様のご批判を得たいと思う.
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