地方の病院から
広域病院とへき地中核病院—大分県・東国東広域国保総合病院
籾井 真美
1
1東国東広域国保総合病院
pp.137
発行日 1978年2月1日
Published Date 1978/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541206451
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住民—医療関係者—行政
厚生省は昭和50年より無医地区対策としてへき地中核病院構想を実施している.われわれの広域病院も初年度に指定を受け,国から6千万円,県から6千万円の計1億2千万円の補助を受け,16億円の新病院建設には大きな助けとなった.問題は少ない医局員で130回以上の無医地区巡回診療が行えるかどうかであったが,今まで10数年間町民の健康管理を続けていたのでその代りならと別に反対もなかった.
若月佐久病院長は早くから5.3.2方式を提唱されているが(5は入院,3は外来,2は院外活動),予防活動や無医地区巡回診療などの地域とのコミュニケーションを考えない病院や医師は「地域医療」を口にする資格はないといえよう.
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