特別記事
広域大災害に対する病院の備え
河口 豊
1,2
1一般社団法人 日本医療福祉建築協会
2滋慶医療科学大学院大学
pp.226-229
発行日 2013年3月1日
Published Date 2013/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541102480
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東日本大震災(以下,3.11という)から2年が経った.しかし,復旧・復興は地域によってかなり差が出ている.加えて福島原子力発電所の破壊と放射能汚染が発生し,今まで経験したことがない大震災となった.3.11の特徴の1つである.地域ごと破壊された地域では住民が元に戻れず,人口減少や構成の歪が見られる.
そして近い将来に首都直下型地震,東海地震・東南海地震・南海地震あるいはこれらの3連動地震が確実視されている今日,われわれはできるだけ被害を小さくする減災の考え方で対策を講じなければならない.特に救援・救護の起点の1つとなる病院は大災害に対応する準備が必要である.
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