院内管理のレベル・アップ 診療録
カルテを「利用」するために・5
診療録管理体制変換の実例(その1)
三宅 裕子
1
1社会保険小倉記念病院図書・病歴室
pp.68-69
発行日 1977年9月1日
Published Date 1977/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541206336
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はじめに
「カルテは情報の宝庫である」.このカルテを「保管されるものから,病院管理上,教育上,研究上,法律上,公衆衛生上に利用されるものへ」もっていくことが診療録管理の目的である.そしてこの目的を達成するためには,目的を満足させ得る管理体制を敷くことが大切である.
わが国では診療録管理業務が実施され始めた当初,医師をはじめ病院管理者のこの業務に対する認識の薄さ,加えて適切な教育機関のなかったことが原因して,一部の病院でその管理体制に不備な面がみられている.
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