研究と報告【投稿】
病院環境衛生についての一考察
吉岡 正夫
1,2
1国立療養所足利病院
2元国立小千谷療養所薬剤課
pp.79-81
発行日 1977年8月1日
Published Date 1977/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541206313
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病棟生活において,病床,廊下,病棟記録室の環境いかんにより患者の症状が左右されるのではないかと考えられる.
そこで国立小千谷療養所130床南向き2階建て木造建築で検査し,小中学校の判定基準と比較検討した.小中学校の判定基準とは環境を維持管理しさらに改善するための学校環境衛生の基準である.判定基準では,温度は冬期では10℃以上,夏期では30℃以下であることが望ましい.湿度は30%以下,80%以上でないことが望ましく,最も望ましい湿度は50%前後である.感覚温度は冬期では9.5℃以上,夏期では26℃以下が望ましく,最も望ましい温度は冬期では18-20℃,夏期では25-26℃であるとしている.二酸化炭素の濃度は1500ppm(0.15%)以下である.
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