一頁評論
病院における患者の分類について—動的患者分類法の提唱
守屋 博
1
1順天堂大学
pp.72
発行日 1976年8月1日
Published Date 1976/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541205991
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経営学において経営の内容を表すのに,いろいろの統計を用いる.統計を作るためには作業や製品を分類しなければならない.病院も大量の患者を扱う経営体であるならば,同様に統計が必要である.この場合,統計の対象は患者である.進歩的な病院は必ず病歴室が整備され,そこでは必ず日常作業として,患者の病名分類がなされている.これによってそこでどんな医療が行われているかがわかるようになっているが,一般に診療科別に経営されている関係上,科別患者分類の方が多く用いられている.しかし科別と疾病別では必ずしも一致しないことがある.
その他いろいろの分類がある.たとえば年齢別に10歳区切りで分類することもあるし,小児と老人を別にまとめることもある.また慢性病と急性病を区別することによって,慢性病院と急性病院に分けることは,病院経営では必要なことである.
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