院内管理のレベル・アップ リハビリ
リハビリテーション部門の管理・1
リハビリテーション部門の管理の問題点
上田 敏
1
1東大病院,リハビリテーション部
pp.68-69
発行日 1976年1月1日
Published Date 1976/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541205804
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リハビリテーション部門の管理を論ずることは難しい.その難しさにはいろいろな原因があるが,基本的には,わが国でのリハビリテーションの歴史が浅く,種々の点で未成熟で,過渡期的な性格を脱し切っていないことにあるように思われる.
ひと口にリハビリテーションといっても,所により場により,その姿も内容もまちまちであって,「これが典型的なリハビリテーションのあり方だ」といってよいものがあまりないことと,「リハビリテーション部門」の含む範囲についての理解もまちまちであること,その他いろいろの問題がまだ流動的で,試行錯誤の段階にあるものも少なくない.したがって,その管理ということも,まだ試論的あるいは経験発表的にしか論じられない点が多いのである.ここではできるだけ問題を整理する方向で,いくつかの問題点を検討してみたい.
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