時評
吹き荒れた英国の看護婦ストライキ
K
pp.58
発行日 1974年7月1日
Published Date 1974/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541205393
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どこもかしこも看護婦不足
このところ新設医科大学の病院開設のお知らせを続いていただいた.いずれも近代技術の粋をこらしたりっぱな建物である.地域医療の中核となる医師の訓練の場としての活躍を期待したい.
しかし伝えられるところ,いずれの病院も実働病床数は予定されているものの1/4ないし1/5にすぎない100床程度と聞く.考えてみれば,巨額の投資に対してあまりにも非能率的であり,社会的責任を果たしていないといえるかもしれない.その原因はさまざまであろうが,この病床閉鎖に共通した原因として指摘されるのが看護婦不足と聞く.しろうと目には,そのことは十分予測されるものと思われるが,やはりそれでも開院しなければならぬ事情があるのであろう.理想的には,まず必要要員の教育訓練施設を開始して,卒業生の出るのを待って開院すればと思えるのだが.
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