欧米病院偏見旅行記・5
木の床とハイヒール—聖域英国にて・その2
K
pp.16
発行日 1968年5月1日
Published Date 1968/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541203335
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英国は歴史の国である。ポンド危機がとりざたされているが,大英帝国の盟主としての雰囲気がいたるところに残っている。
病院についても歴史の重みは大きい。なかでもセントバーンロミュ病院は,1123年の創立以来実に800年以上のあいだ,16世紀にわずか3年間の空白を除いて,ロンドン市内スミスフィールドの同一敷地内に,連綿とした歴史を誇っている。名前の示すように宗教(キリスト教)をバックボーンとして,非営利・慈善・奉仕の伝統を持ちつづけている病院である。
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