原著
旭川に於ける北海道生れ女學生の初潮に關する調査
肥後 晃
1
1旭川市肥後産婦人科
pp.222-226
発行日 1953年4月10日
Published Date 1953/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409200816
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1.緒言
氣候,人種,風俗,文化の程度,社會的地位,職業,生活状態,體質,其他種々な關係で,月經開始の時期に遅速のあることは周知の事實であり,例えば一般に社會的地位の優良な者は,然らざる者よりも早く,都會地の者は農村者よりも早いとされている。本邦諸家の報告によれば,一般婦人では平均14年8ヵ月乃至10ヵ月(第1表參照),女學生では平均14年3.2ヵ月(辻)である。(第2表參照)
余が旭川に於ける北海道で生れ,北海道で育つた女學生に就ての調査成績は,次の如くである。
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