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外科部長の雑学 12章
佐藤 太一郎
1
1愛知紡績付属八千代病院・外科
pp.50-52
発行日 1974年4月1日
Published Date 1974/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541205322
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経験20年,勤めも古くなると自然に部長の椅子が回ってくるものだ.しかしいくつかの問題を抱えている何かと気苦労の多い立場である.診療科をボイラーにたとえれば,院長は石炭を投げ込み,部長は風を送る.風を送りすぎれば火は消える.風が足らねば燃え上がらない.
わかっていても‘適当’とはなんとむずかしいものだと,自分を反省するこの頃である.在職期間が長くなるとどうしてもマンネリズムに陥り,イージーゴーイングに流れるのが人の常.そこで私は武者修業の旅に出た.
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