座談会
自治体病院からみた岩手県の医療—その歴史と今後の課題
中村 直
,
酒井 清澄
1
,
中島 達雄
2
,
加藤 邦夫
3
,
阿部 辰夫
4
1県立磐井病院
2市立水沢病院
3村立沢内病院
4県立大船渡病院
pp.67-75
発行日 1974年3月1日
Published Date 1974/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541205303
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岩手県庁の中には医療局というのがあり,県の医療行政を担当している.他県のほとんどは衛生部という形が多い.岩手は医療に関して‘県営’の網が色濃くしかれているという特徴をもつといってよい.このことは,南北に広い地域性,そして僻地を数多く含む特殊性ともあいまって,地域住民への医療供給に対して陰に陽に作用してきた.そういう構造の中で,自治体病院はどのように生きてきたか,そして今後に課された問題は何か——全国的に包括医療が叫ばれているいま,組織的運動の中で努力してきた人たちの意見をきくことも,大いに参考になるのではないだろうか.
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