時評
レントゲンの曝射を少なくしよう
とう
pp.66
発行日 1974年3月1日
Published Date 1974/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541205302
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レントゲン装置の急増
現在の医療からレントゲンを切り離すことはできない.わが国のレントゲン装置は最近急激に増加してきた.10年間に普通の病院で7倍,大病院で3倍近く増加しているという.このためにフィルムの使用量も10年前に比べて4.8倍に達している.
このことは,国民が受けるレントゲン被曝量が急激に増加していることを意味するものである.医師や技師や看護婦など仕事をする側の個々の被曝も問題であるが,広く国民全体に及ぼす影響を考えなければならない.被曝した本人だけでなく,子孫へも影響が及ぶことを慎重に取りあげるべきである.
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