第23回日本病院学会演題選
食器洗浄機の導入による労働時間の短縮と夕食時間のくり下げについて
平野 栄次
1,2
,
神田 紀子
1,2
,
京須 寿雄
1,2
1駿河台日本大学病院事務部
2駿河台日本大学病院栄養科
pp.47-49
発行日 1973年12月20日
Published Date 1973/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541205215
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われわれの病院ではサービスの一環として,患者の夕食時間をくり下げることと,労務管理上の問題点であった給食作業員の長時間拘束を解消することを,10年来の念願としていた.昭和45年4月食器洗浄機の導入が実現したさい,この2つの課題に取り組むことになり,1年目の効果として患者の夕食時間を5時から5時30分にくり下げ,2年目には洗浄機による現場の省力化と業務基準の作成による合理化によって,仕事の質を低下させることなく作業員の労働時間を週拘束60時間から45.5時間にまで短縮し,残業をゼロとすることができた.人員の節減はしないまでも労働時間の短縮による経費の節減をはかることができ,職員の健康管理上にもよい結果がもたらされた.
次に現在の栄養科における仕事の運営内容を述べてみたいと思う.病床数420床で人員構成は栄養士10名,調理師8名,作業員14名の計32名が時差勤務配置についており,主な役割としては,治療の一環としての患者食の作成と,患者に対する栄養指導,それに栄養士養成学校の学生の指導があげられる.厨房は作業動線を考慮して設計され,中央配膳方式を採用している.その内容は下記のとおりである.
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