特集 臨床検査室マニュアル
Ⅱ.検査室の人員配置
人員配置—中小病院検査室の場合
大場 康寛
1
1東洋工業附属病院臨床病理部
pp.1198-1203
発行日 1976年11月1日
Published Date 1976/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542909539
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はじめに
現在,臨床検査部門の運用は病院の規模によって異なり,通常,大病院あるいは200床以上の中病院では臨床検査部を,そして100床前後の小病院では検査室を設置し,更に小規模な病院,診療所においては検査コーナーの設備あるいは臨床検査センターなどへの外注によって,日常臨床検査を行っているが,いずれにしても個々の診療業務体系の中で,どの程度の規模で臨床検査業務を実行していくか,そのためにはどのような運営をするか,また設備を施すか,そして人の配置をどうするかなどが,当事者にいつも大きな問題としてつきまとうのである.
このうちで臨床検査部門の人の配置に関して指標となる,いわゆる"基準"については法的な規定もなく,通例的にもまだ確立されていない.したがって各々の病院の事情によって独自の方式で人員配置を行っているのが現状である.
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