特集 入院料と差額徴収
入院料の理論とその沿革—社会保険を中心として
橋本 寿三男
1
1厚生団常務
pp.29-34
発行日 1970年4月1日
Published Date 1970/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541203921
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はじめに
"理論と沿革"という課題を与えられたが,わが国の社会保険における入院料の決定にあたっては,現在の段階において理論はない,というのが正しいであろう.国会における野党の追求に対する政府委員の答弁をみても,そのことは明らかである.
また,沿革といっても,正しくこれを伝えるためには,むしろ政治的な取り引きの具に供された歴史をひもとかなければ,まことの沿革とはいえないように思われる.
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