特集 入院料と差額徴収
病院の個室について
浦 良一
1
1明治大学・建築学
pp.35-39
発行日 1970年4月1日
Published Date 1970/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541203923
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はじめに
最近,病院の設計にあたって個室率を高くするようにとの要求が出されることが多い.この個室に対する要求にはいろいろあろう.すなわち,1)重症者とか隔離を必要とする(たとえばRI病室もこれにはいる)ために個室を用意したいという治療上の要求と,2)特別に料金を出しても相部屋にはいりたくないという患者側の要求,3)特別に差額料金をとる個室を設けることによって病院経営を有利にしようという病院の経営的要求であろう.
この2)と3)は,2)の利用者側の要求にこたえるために個室(いわゆる特別病室)を用意するという形で,3)の経営者側の要求と合致する.
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