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薬価基準の沿革
pp.672
発行日 1966年5月10日
Published Date 1966/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402201303
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中央社会保険医療協議会(会長 東畑精一氏)は,さる2月の全員懇談会で,今後この懇談会が取り扱う議題として,(1)診療報酬の適正化,(2)薬価基準の合理化,(3)医薬経営実態調査,(4)歯科医療の特殊性,(5)生活保護基準の13.5%の引き上げに見合つた入院料の改定,の5つの項目を決定した。このように,最近薬価基準の合理化の問題が,中医協,社会保障制度審議会を初め,各方面からふたたび指摘されるようになり,医療保険制度の抜本的改正の重要課題の一つとしてクローズ・アップされてきた。
ところで,この薬価基準は,昭和25年9月に初めて制定されたもので,同月の社会保険診療報酬点数表の改定のさい「使用内服薬,使用注射薬および使用外用薬の価格はべつに定むる購入価格によるものとする。前項の購入価格は厚生大臣の定むる薬価基準にもとづき都道府知事にこれを定む」との規定が設けられ,これによつて薬価基準が設定されたのである。この場合の収載品目は,昭和24年8月日本医師会発行の医薬品等価格点数表に収載されているものと,関係業者から収載希望品目を申請され,そのなかから医療で使用されると考えられるものを選定したのである。
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